東北地方の気候は、京都や江戸と大きく異なっていたことも関係するのでしょうか。江戸時代の仙台では独自の七十二候がいくつも作られていました。仙台七十二候は、安永五年(1776)に仙台藩の天文学者・戸板保佑(1708‐84)が作ったことに始まります。 本サイトで紹介している ”新・仙台七十二候” は、幕末の仙台藩で天文方御用を勤めた武田司馬(1797-1853)、村田明哲(1816-78)らにより嘉永二年(1849)から明治初期にかけて出版されていた「晴雨考」に記されている七十二候(晴雨考の七十二候)です。この七十二候は、養賢堂が出版した「略暦仙台七十二候」でも用いられています。 |